雨は止んでもまた降ってくる

アラサー既婚・子なし女の雑記

兄妹そろってニートだった頃と、ニートを抜け出すまでの話【1】私のニート生活編

    私は大学生になってから東京で一人暮らしをしていました。そのまま関東で就職したのですが、社会人3年目を目前にリタイアし、泣く泣く実家へ帰ることになりました。(⚠︎もちろん退職に至るまでいろいろあったのですが、それについてはまた気が向いたときに詳しく書きます。

 

 

居心地最悪...ニート生活の始まり

 実家へ戻ったのは20代半ばのことでした。もともと地元があまり好きではないし、東京での暮らしが気に入っていたので、帰る気なんてさらさらなかったですが、それでも

東京で一人稼いで暮らすにはどうしても心と体が持たなくなっていました。休職していたのですが、元の職場に戻る気にも、転職する気力も持てなかったのです。その頃はただただ無気力で、死にたい気持ちに支配されている感じでした。

 

    そんな気持ちのまま実家へ帰りました。私は母親のことが大好きだったのですが、既に亡くなっていました。(⚠︎これについても気が向いたときに改めて記事にします。)母親のいない家に帰るなんて本当に気が向きませんでした。私は他の家族のことが好きじゃなかったのです。父は昔から寡黙なタイプで何を考えているかよくわからないし、そのくせ短気で怒りっぽいから怖いし、祖母には幼少期から暴力を振るわれた記憶しかないし、祖父とはあまり関わりがなく、母親以外の家族と自然に接する術が分からなかったのです。

 そしてうつ病を発症し大学院を中退して休養している兄。兄とは進学のために実家を出るまでは仲の良い兄妹だったと思います。兄は穏やかで優しい性格です。勉強もできて、スポーツも万能。ハマったことはとことん極めるし、すごく尊敬していました。でも私が実家へ戻った時、そんな兄の姿は見る影もなくなっていました。もしかしたら、兄から見た私も同じだったかもしれません。

 

 そんなメンバーの家族で実家での新しい生活が始まったわけですが、もはや私は家族の誰とも何を話していいのか、どう接したらいいのかわかりませんでした。こういう時に帰る実家があるだけでもありがたいのですが、当時はどうしてもそう思えませんでした。働けないし、死ねないから仕方なく帰ってきただけで、居心地は最悪でした。

 

思いの外長引いた...私のニート生活

(*ニート生活1〜3か月) 

 とりあえず毎日泣いていたことは憶えています。ときには声をあげて泣き叫んでました。毎日毎日呼吸が苦しくなるくらい泣いていました。ドアを思いっきり蹴ったり、物に当たったり。父や祖母には話しかけられても「うん」とか「別に」とか超そっけない態度でした。まるで反抗期のようでした。兄については向かいの部屋で生活しているのに1ヶ月お互いの姿を確認することがないこともありました。もちろん言葉を交わすこともなかったです。多分、互いに避けていたと思います。生活リズムは昼夜逆転、昼まで寝てネットして、情緒不安定になって泣いているうちにあっという間に1日が終わっていました。家の手伝いも何もしませんでした。

 

 私は実家へ帰ってから、心療内科へ通う事はしませんでした。東京で仕事をしていた時は自立支援医療も利用して1年以上心療内科へ通い、たくさんの薬も処方されていました。でも結果退職してしまったので、どうせもう治らない、薬なんて意味ないや、と私は投げやりになったのです。急に断薬するのは危険なこともあるというのも分かっていましたが、その時はそんなことはもう本当にどうでもよくて、それで死ぬならもういいやと思っていました。(⚠︎東京ではいい心療内科の先生に出会えたし、一時的には薬に救われたことも事実ですし、心療内科の事を批判してるわけではないです。)

 

 さて、実家は田舎なので一人一台車がないと生活できません。そこで父に車を買ってもらいました。車を買うからは仕事も始めるつもりでした。私も情緒不安定ながら仕事をしなきゃと焦っていたし、きっと2、3ヶ月休めば気持ちも落ち着いて仕事ができるようになるだろうと思っていました。が、全然何も変わらなかったのです。「仕事をしなきゃ」「死にたい」この二つの相反する気持ちで頭の中はパニックでした。この時は空白期間ができることが怖くて、2、3か月の無職期間でもすごく焦っていました。でも死にたい気持ちも容赦なく襲ってきました。就職活動はしましたが結局は就業を諦めました。このままではまた同じ繰り返しをすると思ったからです。まだまだ毎日泣き叫ぶような日々で、まともに仕事に行ける自信がありませんでした。

 

(*ニート生活4〜8か月)

 車を得ながらのニート生活。車をさらっと買ってもらえるだけでも恵まれているというのに、就職もせず、なんだか父を裏切ったような気がして罪悪感がありました。が、ようやくここらでかき乱されるような焦りから少しずつ解放されて気持ちが落ち着いてきました。良いのか悪いのかニート生活に少し慣れてきたのです。それでも、やはり実家の居心地は悪いし、死にたい気持ちに襲われることも多々ありました。でも調子がいい時もあって、そんな時は自分をどうにかしようと模索してみました。自分の心の回復にこれはよかったなと今となって思うことを紹介します。

 

1.父が犬を飼ってきたこと。

 父が、ある日私に尋ねてきたのです。「犬飼おうと思うけどどう思う?」20代ニートで反抗期の私は即答しました。「いらない。」そしたら父が言いました。「お父さん、犬欲しいから飼っていいか?」「いいよ。」私は何も考えずそう言いました。それからしばらくして、新たな家族として柴犬の子犬が加わりました。

 

 昔、父と犬の話をしたことがあって、父は頭のいいボーダーコリーが欲しいと言っていました。私は柴犬が好きだと言いました。その話を覚えていたのでしょう。父は自分が犬が欲しいからじゃなくて、私のために柴犬を飼ってきたのです。私がニートで親子で会話もまともにできないこの状況を何とか打破したかったのでしょう。確かに、犬を飼ったことで自然に父と会話をする機会が増えました。土日は父と犬の散歩に行くこともありました。それから、私一人でも散歩に出かけるので必然的に毎日外へ出て歩くことになりました。近所の人にその姿を見られるのが嫌で、車で少し遠くの公園へ行っていました。そしたら顔見知りが出来ました。同じ時間帯に犬の散歩をしている人や、犬好きな方が話しかけてくれました。ニートだった私に人と話す機会ができたのです。毎日犬を散歩させるのは大変だったけど、私を外に出させてくれたこと、思わぬ楽しみを与えてくれたこと、そしていつも元気で癒してくれたこと...布団で粗相されたり、大変なこともありましたが、犬を飼ったことはいい影響が大きかったです。

 

2.現実逃避の一人旅をする。

 現実逃避だということを自覚することが大切です。現実逃避は大切です。自分探しの旅とか言って変な期待はしない旅をするのです。一人なので治安には超超気をつける。それだけは常に心得て、私は好きなところへ行きました。一人で旅するともうニートがどうだとか、仕事しなきゃだとか、そういうこと考える間がなくなります。旅をこなすことで精一杯になります。一人で知らない世界に身を置くことは想像以上に不安で、想像以上に新鮮でわくわくします。一人だと思わぬ出会いもあります。拙い英語が通じる喜びだったり、通じない悲しさだったり...。そういう全ての大変さが心の休息になります。大変だけど、自分がニートだとかそういうことは考えなくていいようになります。海外の話をしましたが、もちろん国内旅行でも同じような効果があります。旅慣れてない人ほどより刺激があっていいかもしれません。一人旅してる人って案外いるところにはいて、ゲストハウスに泊まればいろんな人に出会えることもあります。そういうのが苦手なら、ビジネスホテルで一人で泊まるのもいいです。

 

 ちなみにニートだって働いてなくたって、楽しいことはしていいのです。さっきも書きましたが現実逃避は大切です。一時的なことだけれど、一時的にでも現実から逃れて気分転換できることが心の回復につながるのです。これは働いてる人と一緒かもしれません。私は退職金などを使ってこんなことを繰り返しましたが貯金をゼロにしました。でも後悔はしていません。

 

3.ニートの相手をしてくれる友達の存在

 一時、全ての人間関係を切りたくなる時がありました。自分がうまくいっていなくて、周りがうまくいっている時、私は誰にも会いたくなくなりました。周りと比べて嫉妬したり、自分が嫌になって、人間関係を全てリセットしたくなる衝動に駆られたことがあったのです。そういう時って刹那的な思考しか出来ないし、先のことまで考えられないし、考えたくもなくて、冷静な判断ができなくなっています。そんな時に重要な判断は下すべきではないです。私はギリギリのところで冷静になって、正直に友達に伝えました。「今はあまり調子が良くなくて会いたくない、ごめんね。」それだけでいいのです。たいていの友達は理解してくれます。それだけ言ってあとは流れに身を任せるしかないです。

 

 私は本当に思いとどまって良かったと思っています。ニートな私でもたまにごはん行ったりしてくれる友達がいました。気分転換になったし、相談相手にもなってくれて、一緒にいるだけで励みになりました。

 

 

 

 

 ここまで来たらニートからの復活まではあと少しです。ニートになってしまったことは本当に辛いことだったけれど、ここまで振り返ってみるとその間いくつも恵まれていたことがあったのだと気がつきました。長くなったので次の記事へ続きます。