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アラサー女の思いごと、いろいろ

病んで実家へUターンした私が、再上京した話(2)

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 実家に戻って悩んだ末、私は再上京することを決めました。一度いろいろ失敗して実家に帰ってきた上に、無職のまま再上京するのは無謀であり、簡単なことではなかったです。今回の記事では再上京にあたって大変だったことや問題点、それをどう乗り越えて実行したか書いていきます。

 

 

(1)家族(父)の説得

 東京へ戻りたい気持ちはずっと持っていたのですが、実家へ帰ってからその気持ちを話したことは一度もありませんでした。なので話し合いなどをすることもなく、私は勝手に東京に戻ることを決めて、それを突然父に告げたわけです。

 東京で友達の結婚式があり、飛行機で東京から地元へ帰った日のことでした。久々に大学時代の友達に会い、ますます東京へ戻りたい願望が膨らんでさらに再上京の決意が強くなったところでした。車で地元の空港まで私を迎えに来てくれた父。空港から実家までの帰り道、決意が揺らがないうちに、自信がなくならないうちにと思い私は告げました。

 

私:「東京に戻ることにしたわ。」

 東京に戻りたい、ではありません。打診ではありません。もう勝手に決めたので、東京に戻ると断定した言い方をしました。

父:「...え、なんで?」

 

  もうその後の車内での会話は覚えていません。ただ後日、私の部屋で話し合いになった時は衝撃的でした。なんと、再上京の話をして私は父を泣かせてしまいました還暦も退職も近い父、世間のロールモデルでは子供が独り立ちしてそろそろ親孝行をする頃...なんていうのは、我が家には当てはまりませんでした。それどころか、心身ともに不安定な娘がまた心身ともに不安定の元になった場所へ戻ろうとしているのです。

 

私:「私はずっと地元に居るのは嫌だから。」

父:「目標もやりたい仕事もなくて、一体東京で何がしたいんだ。それが分からない。」

私:「だからってずっと地元に居たくないんだって言ったじゃん。」

(本当は東京へ行って婚活して結婚相手を見つけたいという目標はあったけどそれはなんか言えなかった。)

父:「でも心配だから、ずっと実家にいてほしい。」

私:「心配だからって、居たくない地元に居続けてこれから過ごせばいいってこと?」

父:「そう。〇〇(私)は何からも逃げてきて...」

 

 と、話すうちに逃げばっかりの自分を責めてきました。その通り、普通に仕事して生きてこれた人から見れば逃げだと思います。せっかく就けた仕事から逃げて、帰って間もなくして仕事を始めるつもりが1年ニート。そして、帰ってきた地元からも何の目標もプランもなく逃げる。普通に仕事して生きてこれた人には絶対に分からないと思いますが、私は生きるためにはこうせざるをえなかったとしか言えません。こういう生き方しかできなかったのです。先のことなんて誰にもわからないけれど、ある程度目標もプランも立てれるような余裕がある人だったら、既にまともに生きています。それができないから、こんなことになったのです。そして、少しでも有意義に生きるために東京に行きたいと言ってるのです。

 「普通にできないなら、じゃあ死ねばよかった?」

 と言いたくなったけど、グッとこらえました。さすがに母(父にとって妻)を失った父には言えませんでした。とにかく父とは分かり合うのは不可能だと思ったので、あとは半ば押し切りました。不誠実な態度ですが、それくらい父とは合わないことを私は悟っていました。父は納得こそしていなかったのですが、渋々再上京の了承を得ました。そして父は泣きながら私の部屋を去りました。

 

 

(2)無職で部屋探し

 家族に反対されたまま、決して快いとは言えない再上京ですが、とりあえず了承は得たので、淡々と準備を始めました。仕事より部屋を先に探そうと思ったのには理由があります。

・正社員希望で就活を先にすると、いつ決まるか分からないし、交通費や宿泊費の目処がつかない。

派遣社員希望で就活をすると、そもそも住所が東京でないと仕事決定が厳しい。(らしい。人に聞いた話です。)

 ということでまずは東京で住処を探そうと思いさっそく上京しました。無職だと部屋を探すのにかなり苦労するのかなと思ったのですが、条件が整えば意外に借りれるところはたくさんあります。私は学生時代に住んでいた場所の近くにマンションを借りたのですが、保証人の父+保証会社というダブルで保証を付けること、就職が決まったらそれを証明できる書類を提出することで借りることができました。行った不動産仲介会社は2件、6〜7件程度の物件を内見し1泊2日の東京滞在で家を決めることができました。

 

 無職の部屋探しで大切なのは、不動産屋選びです。現地へ行って部屋を探しをする前に、ある程度住む場所の目星をつけて、その近くの不動産屋さんに連絡してから行くべきです。もちろん無職で部屋探しをしているという事情も説明しておきます。無職は案内できないとはっきり断られるところもあります。協力的な不動産屋さんなら、現地へ行く前にメールでいくつか間取り図送ってきてくたりもします。いくつも全国にチェーン店あるような大手の不動産屋か、その地域密着型の不動産屋か、どちらがいいかはその店舗の方針によるとしか言えないです。いくつか不動産屋さん調べたら根気よく連絡して協力してくれそうなところを探します。事情アリな人にも優しい不動産屋さんはちゃんと存在します。

 

 それでも私は27歳でまだ若い方だったし、保証人になってくれる働いている父もいたので、無職でも割とまだ探しやすかった方だと思います。もしかしたら職がないことより、年齢だったり、保証人の有無の方が大切な場合もあるかもしれません。あとはもう大家さん次第としか言えませんが...。最近は保証会社もかなり普及していますが、まだまだそれだけでは貸りれる物件は結構限られます。ただ、空き家率も上がってきているし、今後保証人をつけられない人も増えてくるだろうし、賃貸住宅の入居条件は全体的には緩くなる方向になっているのかなと思います。

 

 そしてありがたくスムーズに決まった部屋に入居した日、私は心に決めました。

二年以内(賃貸契約更新前)にここを出て、結婚相手と新しい部屋で暮らす!と。

ちなみにそれは実現したのでよかったのですが、今考えると、そんなこと思う前にとりあえず仕事探せよ自分って思います。

 

(3)職探し

 引越しも完了し、いよいよ職探し。不安だったのですが私は派遣社員希望かつまだ20代だったからか、これも案外手間取りませんでした。というか、紹介される仕事たくさんで迷うくらいでした。

  派遣社員は何と言っても不安定だし、社会保障もしっかりしてなくて、やはりできるなら正社員と考える人は多いと思います。でも私は若いうちにしばらく派遣社員をすることにはメリットもあると考えていました。自分の希望する労働条件を選べたりとか、ちょっと時給が高いこともそうですが、何がいいかというと専門職の仕事で未経験OKの求人があるということです。例えば、貿易事務やCADオペレータなど。これらは一般事務よりも時給が高いことも多いです。もちろん同じ仕事の応募者の中に経験者がいたら勝てないのですが、そういうチャンスがあることは確かでした。実際に地元でも、東京でも、紹介された仕事の中にいくつか専門職がありました。  

  地元にいたときは派遣で未経験OKのCADオペレータの仕事を紹介され、実際に就業していました。再上京した際には、その経験もあったおかげか好条件の仕事に恵まれました。某大手派遣会社を利用していたのですが、担当者の方がすごくデキる方でこれも本当に恵まれました。派遣の顔合わせの合否の半分は担当者の腕にかかっています(と、私は勝手に思っている。)。ということで、再上京し約1ヶ月、無事CADオペレータとして働くことが決まりました。

 

 私は新卒で働いた会社を退職した後は派遣社員ばかりだったのですが、派遣で未経験OKの専門職に就くと、未経験者不可の正社員の求人に応募する資格が出ることも考えられます。それに、紹介予定派遣(3か月間程度の派遣期間を経て、本人と会社側の双方の合意があれば正社員になれるという求人)もあります。私個人的な考え方ですが、正社員にこだわらずとも、派遣会社をステップアップに利用するという選択もありだなと思います。

 

その後思ったこと 

 再上京後働き始めてすぐ、職場で私と同じように再上京してきたという方に出会いました。やってる人はやってます。

 普段は腰が重い私でしたが、謎の決断力と行動力を発揮して再上京できたのはよかったです。ただ、メンタルが弱いので、やっぱりすごく大変でした。自分で決めたことですが、自分にプレッシャーを感じてしまい、再上京を決めてから働き始めるまでご飯あんまり食べれなくなり4kg痩せました。でもやっぱり東京の生活は楽しかったです。働くのは大変だけど、やっぱり一人暮らしは快適で気が楽でした。本当にやってよかったです。

 

 と今言い切れるのも、密かに思っていた「再上京したら、絶対結婚する!」という目標を実現したからというのもあります。もし結婚できてなかったら?また心身の調子壊して実家へ帰るなんてことになっていたら? ...それはもう仕方ないです。

でもきっと再上京したい気持ちを抱えたまま地元に居続けるよりは、ずっと納得できたと思います。

 今思うと、好きになれない地元と実家でしたが、帰る場所があることで人生賭けに出られたなと思います。そんな環境があったから、チャンスがあったから賭けることができました。そして、そういう賭けに出るならやはり若い方がやりやすいなと思います。今となってはどこにそんな気力と精神力があったのか謎です。