雨は止んでもまた降ってくる

アラサー既婚・子なし女の雑記

受け止め方も、乗り越え方も、分からなかった

   今日は色々と考えてしまって、なんとなく気持ちを吐き出したい気分なので...若かった私が失恋を乗り越えるためにした無茶な行動について書こうと思います。とにかくあの頃は孤独でした。20代が1番良い時なんて言う人もいるけど、1番苦しい時の間違いじゃないの?じゃないと私これから生きていける気がしないよ。

(注意)決して明るい話ではないので気分じゃない人はスルーしてね!

 

   20代前半だったと思う。その頃の私は人と会う約束をするのが億劫だった。週末に予定があることはありがたいけれど、その日を迎えるまでをどう乗り切るか、その日を迎えるまで私は生きなきゃいけないのかと思うと気が遠くなった。それでもその頃私には何度かデートをしている相手がいた。その人と会うためになんとかそれまでの日々を乗り切った。その人と約束を果たすために生き延びた。

   それなのに、急に相手が素っ気なくなった。なんとなく理由は分かる。彼に私の心が貧弱だということを悟られたからだ。つい仲良くなったと思い、私が心を許して本音を出してしまったのだ。それから明らかに彼の態度が変わった。帰り道、彼はいつも通りを装っているのだろうけど、バレバレだった。もう嫌なら嫌で、冷たく突き放してくれたらいいのに。''大変だけど、それなりにこなしているOL''を最後まで演じ切らなければならなかったのに、できなかった。というか、耐えられなかった。

   その後、彼はわざわざ煮え切らない態度の素っ気ないメッセージを送ってきた。いらないよ、そんな優しさか冷酷さか分からないような攻撃。もうやめて欲しかった。だから私はこれで最後にしようとさりげなく核心を突くようなメッセージを送った。そんなことしなくとも終わりは近かっただろうけれど、それも私は待てなかった。もうこんな不毛なやりとりはやめたい。返事がなければもう終わり。そう決めた。

 

   思い切って送信ボタンを押した。もう戻れない。そして、私はこんな地獄のような時間を正気を保って待てる気がしない。頭が狂いそうになる。何も手につかない。落ち着かない。とりあえずケータイの電源を切った。そしてこれから迎える失恋に備えて心療内科からもらった薬を少し多めに飲んだ。早く、深く眠れるように。そしてすぐに、深く深く眠った。夢なんて1つも見なかった。焦りも不安も何も感じない世界でやり過ごせる幸せを私は存分に味わった。

    だけどそれは長くは続かなくて、突然目が覚めた。それと同時に猛烈な吐き気に襲われた。急いでトイレに向かって全てを吐き出した。自分が思っていたより薬を飲み過ぎたようだ。これくらいなら大丈夫だと思っていたのに、体が拒否をしたらしい。オーバードーズになってしまった。小さい頃から数えるほどしか吐いたことなんてなかったのに、久々の嘔吐が意図しないオーバードーズなんて笑えた。吐く瞬間は苦しいのに全てを出し切ったあとはすごくスッキリしたのを覚えている。全身の力が抜けた後は息切れのような激しい呼吸に襲われたけれど、その息は深く染み渡り心地よさが全身を巡った。あまりに気持ちよくて、しばらく便器の側に座ったまま離れられなかった。

   そしてしばらくして這いつくばって部屋に戻った。ケータイの電源を入れて、ない返事を確認した。まさかメールの返信ひとつでこんなことするなんてバカみたい。もう一度自分を笑った。吐き出したのは薬と胃の中身だけではなかった。頭の中に渦巻いていた憂鬱も一緒に私の体の中から消え去った。

    とはいえ、吐くのはとにかく体力がいることが分かった。水を飲んで、フラフラなままベッドに戻った。もう二度とこんなことしないと決めた。

    ベッドの中でもう普通でいられる、普通に眠れる。そんな幸せを噛み締めた。だからよかった。今回限りはこれでよかったんだ。こうやって私はやっと普通になれたのだから。

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