雨は止んでも、また降ってくる

アラサー既婚・子なし女の雑記

再上京をするか悩んでいる方へ

   東京から去ることになった方、様々な事情があると思います。私は、ブラック企業に勤めていたわけでもないのに心身ともに疲弊してしまい、帰らざるをなくなりました。一人暮らしの部屋を去る日、悔しくて悔しくて、何もなくなった殺風景な部屋でわんわん泣いたことをよく覚えています。25歳のことでした。それから2年後、27歳のときに再上京を決意し、実行しました。以下の記事は、そのことについて具体的に書いてあるのでよかったらご覧ください。

 

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 そして、私と同じく心身ともに疲弊してしまい都会(関西含む)から地元へ帰ったという友人や知人は何人かいます。やはりまた都会へ戻りたいという願望がある人、このまま地元で暮らすと決めた人、いろいろです。ただ、周囲で同じような思いを経験した人たちの中で、実際に再上京を実行したのは私ともう一人だけです。

 

    ある人は地元でできた彼氏が東京へ転勤となり、ついていくために職探しのため東京へ通っていました。それでも最終的には地元に残ることを決断しました。その後、遠距離恋愛を続け、無事にその彼と結婚することになり、今は地元でも、東京でもない場所で暮らしています。

   ある人は、東京の生活に戻りたい気持ちはあるけれど、実家での生活が楽で実行には移さないと言っています。でも、年に何度かは東京に遊びに行っているそうです。そのことについて、本人は「やっぱり行ってしまうよね。」というような言い方をしていました。

    そして、私と同じく再上京を実現した人は、しばらく地元で働いていましたが、将来は東京で暮らすと常々言っていて、お金を貯めて再上京しました。看護師の資格を持っているので職には困らなさそうです。

   

   地元が田舎という人にとって、東京の暮らしとの違いに嫌気がさすのは周囲の干渉にあると思います。都会の一人暮らしでは、隣にどんな人が住んでいるかもわからないなんてことも普通だし、知っていたとしても挨拶だけだったり、互いに干渉するようなことなんてないと思います。それが気ままで心地良いのですよね。

    一方、近所づきあいが濃厚な田舎では「あそこの家の息子さん、娘さん、帰って来たらしいよ」という噂があっという間に広がります。それは私も経験しました。すごく嫌な気持ちでした。ただ、その情報網のおかげで私は旧友と繋がることができたという思わぬ嬉しい出来事もありました。私が帰って来たという噂を聞いて連絡してくれたのです。

    それからびっくりしたのが(再上京後の話になってしまうのですが)、私が結婚をした際にご近所の方からご祝儀を頂きました。私個人として関わったことなんて高校時代までの挨拶ぐらいにも関わらずです。今でも自分の家族のご近所付き合いがあるおかげで、お祝いをいただくことになりました。何というか、家ごと祝ってくれている感じです。感謝しています。

   何が言いたいかというと、ご近所の付き合いが煩わしく感じたり、噂話が広がるのが嫌だというのと同時に、その人間関係の濃さは悪いことだけではないということです。実際、私が地元のご近所関係に暖かさを感じたのは事実です。まずは田舎独特の雰囲気を''悪''だと決めつけずにフラットに眺めてほしいです。思い込みがあると余計に息苦しく居づらくなることもあるので、とりあえず今の自分を守る意味でも大切なことです。そこで改めて地元の環境が自分に合うか合わないかを考えてほしいと思います。

   あと都会と田舎の違いで感じることと言えば、様々なことに関する多様性かと思います。都会に比べると、田舎ではどうしても仕事と遊びの選択の幅が狭まります。自分が求める条件の仕事がなかったり、また、同じような内容の仕事なのに、都会に比べると賃金が低かったり。それから、人、店、食べ物、レジャー…。いろいろなことに関して都会の方が選択肢がたくさんあると思います。

 

   ここで、私と同様に心身の不調などで地元へ帰って来た周囲の人たちの話に戻ります。都会の暮らしに惹かれ実際に再上京をした人と、しなかった人の違いは何か。(母体が少ないので統計としては見ないでくださいね。あくまで、例です。)最大の決め手となるのは、実家の家族との関係なのかなと思いました。再上京するのに上記した都会と田舎の環境の違いが決め手になることはないのです。(付随する理由にはなりますが。)実家の家族と良好な関係を築いている人たちは皆地元に根を張って生きる選択をしています。

 そして、再上京した私ともう1人は、家族関係に問題を抱えています。家族というと、ご近所の環境以上に干渉の元となるものでもあるし、残念だけど一緒に住むには相性が合わない、ということもあると思います。私は高校生の時からずっと大学に進学して一人暮らしすることを楽しみにしていたし、ホームシックなんて一度もなたことがありません。家族と完全に仲が悪いとは言い切れませんが、離れていたほうがお互いを思いやれる関係の家族だと思っています。

 

   そして忘れてはいけないのが、自分もそうだったように、決して少なくない人が地元へ帰ってきています(東京からに限らず)。それほどに厳しいということです。もし再上京をするのなら、同じことにならないために、Uターンした原因に対処することを考えなければいけません。

   それから、再上京に際して、捨てなければいけないもののことも考えなければいけません。例えば地元での仕事がうまくいっている方はキャリアを捨てるということになるかもしれません。

 私は家族と合わなくて早くこの家を出たい、ずっとこの土地で暮らして生きていくのは嫌だ!その気持ちでいっぱいでした。そして、ニートも経験して空白期間も作りましたし、その後は派遣社員で転々として、キャリアなんてあったもんじゃありません。でも捨てなければならい、罪悪感を感じずにはいられないこともありました。父を泣かせてしまいましたし、父がせっかく買ってくれた車を手放しましたし、おそらく私のために飼ってくれた犬と離れることにもなりました。今、犬の世話は実家の父がしています。今でもとても申し訳なく思います。

 ただ、それでも私は再上京したかったのです。私は車も買い与えられ、犬という相棒もいて、すごく恵まれていました。これから地元で生きていくよう周囲から身を固められているような気でもあったし、自分でもそうしようと思い込もうとしました。でも、それができませんでした。2年間、ずっと再上京したい気持ちを抑え込みながら暮らしてきました。

   

 そして実際に再上京を果たし、幸いにも楽しい日々を過ごせました。しかし、すぐに結婚が決まり沖縄へ引っ越すことになったので、思いの外短い東京滞在になってしまいました。それでも思い切って自分の気持ちを貫けた自分に満足していました。そして、結婚相手を見つけることも再上京の理由の一つだったので、今度は悔いなく東京を去ることができました。もしかしたら短い再上京生活だったからこそ楽しかったのかもしれません。あのとき本当に決断して良かったと今でも思っています。ほぼ運任せで、博打みたいでした。でもあの頃はそうでもしないと、私が幸せに生きられる方法はないと思っていたので、迷いはありませんでした。

 

   今手元にあるもの、家族、取り巻く環境、それらと再上京をすることを秤にかけて、どちらを取るのかじっくりと考えてください。再上京をしてもしなくても、成功するか失敗するか、後々まで後悔するか後悔しないか、それは誰にもわかりません。人生そのものが博打と言えますが、再上京するということはその博打要素がさらに高まります。今手元にあるものを捨てて、その博打に賭ける価値があるのか、よく考えてください。

   それから、焦っているうちは再上京を実行に移すのはやめたほうがいいです。必ず気持ちというものは冷静になるときがきます。それまで待ってください。それは疲れ果てた心身を癒すためでもあるし、本当に再上京をしたければ、落ち着て冷静に考えても再上京をしたいという気持ちは消えないか、増すばかりのはずです。

 

   長くなってしまいましたが、再上京をしても、しなくても、あなたがより良い人生を歩めるような選択をし続けられることを祈っています。再上京をしたい動機には人それぞれ事情があり、この記事が参考になるとは限らないのですが、もし迷っている人の何かヒントになればと思い書いてみました。再上京する・しない、もそうですが、何はともあれ''自分のことをよく知り、そして自分のことを大切にする''ような選択をしてください。

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