雨は止んでも、また降ってくる

31歳、既婚、子供のいない主婦がなんでも自由に書くブログです。

31歳にして人生初の家出。人を怒らせて、勝手に消耗する私。

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 「レジ打ちの仕事が座ってできたら躊躇なく応募するのになぁ。」そんなしょうもないことを言う私に、夫が思い出したように米国に滞在していた頃のことを話してくれたことがある。それはNYにある某ファストフードチェーン、サ○ウェイにてのこと。bigなbodyの女性スタッフがキャスター付きの椅子に座り、華麗に仕事をこなしていたというのだ。パンを焼くにも座ったままクルッと回転してポンと温め、具を詰めるにもイスをガラガラ鳴らして移動する。夫にとってその姿は衝撃的だったというが、私はなんて素晴らしいことかと思った。「アメリカだとそんなのルーザーだと思われるけどね。」などと余計な一言をぬかしやがったので、私は「ルーザー最高!」と言い放ち夫を苦笑いさせることに成功した。というか私が訪れたヨーロッパ数カ国ではスーパーのレジ打ちは普通に座ってる人多かったし。ここ日本だって。それは知ってる。

 

 なんて、日頃からしょうもないことしか考えてない私が、最近不覚にも夫をキレさせてしまった。事なかれ主義、なんでもとりあえず穏便に済ませたい私にとって、夫婦喧嘩など最も避けたい出来事のひとつなのに、やらかしてしまったのである。発端は不意にとった行動によって、私の指が夫の目にヒットしてしまったことである。夫の仕事は視力以外の眼の能力も問われるので、それはそれは大事な器官である。大事には至らなかったが、仕事でお疲れの夫を怒らせるには十分な内容であった。咄嗟にごめんと言ったけど、夫は威嚇するようにドアをバンと閉めて別室へ去ってしまった。

 

 翌日、仕事帰りの夫に再度不自然さとぎこちなさ全開で謝罪をした。ぎこちなく受け入れてくれたものの、ギクシャク感は拭いきれない。緊張感が漂う空気っていうより、なんかもうこの家標高上がってる?ってくらい酸素が不足しているような気がした。気がしただけだけど、この場にいる自分に耐えられずいてもたってもいられなくなった。そして私は人生初めての家出を決行したのだ。やらかしたのは自分なのにも関わらず、逃亡したのである。非常にめんどくさい人この上ないけど、そのときはとにかく普通に呼吸をしたいということと、私がこの家に居たら迷惑だという考えしか浮かばなかった。私の致命的な欠点「脳内でどんどん被害妄想を膨らませる」が全面に押し出された行動。逃亡先は漫喫。ちゃっかり女性専用席を確保し、なんだかよくわからない気持ちのままフラットシートに倒れこんだら少しホッとした。久々の漫喫…意外に心地いい。

 

 しかし、その後パソコンも手につかなければ、雑誌も読めなかった。眠剤を飲むものの全然眠れない。むしろ結婚って一体何なんだろう、私は一体何なのだろうと考え込んだ。結婚4年目。そろそろ恋愛盲目期間も終わり?夫にとってパートも続かない社会不適合者を養うメリットって何?その上、子供を持つことも体力的精神的に無理だと堂々宣言し、さらに大事な目を危うく傷つけそうになる私って何?これはもうルーザーどころの話ではない。百害あって一利なし、ではないか。これほど生きていてすみません、死ぬべきです、と思ったことは…常日頃からあるけど、いつも以上に落ち込み一段と苦しい夜を過ごした。結婚前から今まで、私はいつ離婚してもおかしくないと思いながら日々を過ごしてきたけど、私ごときが張った防衛線など強度が低すぎて無意味だったようだ。そういえば家出たけど連絡ないし。結婚4年目か…でもまぁ、どんな仕事より長く続いたからもういいんじゃない?と妙なことを思ったりもした。

 

 翌日、何事もなかったかのように夫から連絡があり、私も何事もなかったかのように返事をしてあっさり仲直りになった。仲直りのきっかけはいつも夫だ。夫もそんなに口上手なタイプではないが、ぎこちなさと変な緊張感丸出しでしか話しかけられない私よにはことを収める能力がある。私は受け身でいる以外に、場を丸く納める方法がよくわからない。そういえば、今まで友だちとけんかしたことも一度もなければ、実家の家族には一方的にキレて一方的に許されるだけだった。

 

 とりあえず胸をなでおろしたところで、今後いざ緑の紙を渡された日にはサラッと署名できるくらいにはならなければいけないと思った。離婚するなら死ぬ!なんて言って引き止めないようにしならなくてはならないし、いつ離れても大丈夫だと夫に思わせるためにもっとお金を稼げるようにならなければならないと思った。あれ、私離婚するために結婚したんだっけ?もはやなぜ結婚したのかよく覚えてないけど、「死ぬために生きてる」と同列なようなものでいいのかなと思っている。いや、良くないんだろうけど、結果的にいまそうなってしまっている。結婚が私にとってこんなに自分の不甲斐なさを浮かび上がらせるものだったとは知らなかった。もともと不甲斐ないのは知っていたけど、それどころじゃない。クッキリ浮き彫り晒される。

 

 もう二度とけんかみたいなことはしたくない。だって疲れる。夫婦喧嘩は犬も喰わぬとか言うし、実際本当に些細なことだったりするけど、それでも私は嫌だ。一緒に暮らしていたら多少のぶつかり合いが発生することは避けられないのだろうけど、自分に降りかかる負荷に耐えられない。雨降って地固まるとか言うけど、雨も降り過ぎたら土砂崩れでしょう。もう仲直りしたのにグッタリ余韻が続いて超だるい。仕事で大変な夫をより疲れさせておいた身で、この言いぐさである。もっとちゃんとしなきゃ、と思うと同時に、仕事も家庭も呼吸をすることにすら向いてないんじゃないかと思う今日この頃。自分のポンコツすぎる頭と体に付き合うのが大変すぎて嫌になる。